のらねこ被害には忌避剤を
住宅街やオフィスの敷地、庭先などで、のらネコが自由に行き来する光景を見かけることがあります。愛らしい姿にほっとする一方で、敷地内でのフンや尿、花壇や畑が掘り返される、夜間の鳴き声など、生活環境への影響が悩みの種となることもあります。
一度なじんでしまった猫を追い払うのは簡単ではありませんが、猫にとって居心地の悪い環境をつくることが、被害を減らす第一歩です。今回は、そのためのアイテム「忌避剤(きひざい)」の効果的な使い方をご紹介します。
忌避剤(きひざい)とは?
忌避剤とは、対象生物が嫌うニオイを利用して、近づかせないようにする製品のことです。のらねこ対策に使われるものは、木タールやハーブなど天然由来の成分を配合したタイプが多く、安全性にも配慮されています。
殺傷や捕獲を目的とせず、「来ないようにする」ことを目的としているため、動物にも人にもやさしい対策として注目されています。
のらねこ用の忌避剤の種類
忌避剤には、設置場所や用途に応じてさまざまなタイプがあります。用途に合わせて使い分けることで効果を高めることができます。弊社では2種類の忌避剤をご用意しております。
粒状タイプ:花壇や砂利の上にまきやすく、広範囲に対応。
固形タイプ:雨にも強く、置くだけで手軽に設置できる。
忌避剤を使う前に:環境の整備が大切
忌避剤は、ただ設置すれば効果が出るというものではありません。
猫の習性によっては、忌避剤を置くだけでは十分な効果が得られない場合があります。そのため、使用前に周囲の環境を整えることがとても大切です。
その1. エサを置かない:ゴミや食べ残しは片付け、猫が近づく原因を減らしましょう。
その2. フンや尿の清掃:猫は自分のニオイの残る場所を再び利用する習性があるため、放置すると同じ場所に何度も来てしまいます。ニオイを消すために消臭剤等の使用も検討しましょう。
その3.物陰や隙間をふさぐ:猫は狭くて隠れられる場所を好む習性があります。極力物陰や隙間を防ぎ、猫にとって居心地の良い場所を減らしましょう。
このようなことを意識して行うことで、忌避剤の効果を高めることが期待できます。
忌避剤設置のポイント
忌避剤を設置するポイントは以下の通りです。
その1.のらねこがよく通る場所に設置する
猫は通り慣れた道を使う習性があります。フンや尿が見られる場所や、猫が歩く足跡がある場所の近くに設置すると効果的です。
その2.広範囲にまんべんなく置く
粒状タイプの場合は、地面に広がるようにまきましょう。固形タイプは数か所に分けて置くことで、猫が通りやすい場所を広範囲にカバーできます。
その3. 定期的に交換・補充する
成分の効果は時間とともに薄れていきます。パッケージに記載されている使用期間や目安を参考に、定期的に交換や補充を行いましょう。
その4. 雨や風への対策
粒状タイプは雨で流れてしまうことがあります。風の強い場所や水はけの悪い場所には、固形タイプの設置を検討すると効果が長持ちします。
まとめ
のらねこ対策は、根気強く続けることが大切です。忌避剤を上手に活用し、猫にとって落ち着かない環境を整えることで、自然とほかの場所へ移動していくケースも多く見られます。
そのためにも、忌避剤の設置だけでなく、周囲の清掃やこまめな点検を心がけることがポイントです。