
店舗にネズミが出ると、商品の被害や衛生面の問題、さらには顧客の信頼低下につながります。特に飲食店や食品を扱う店舗では、衛生管理が厳しく求められるため、ネズミ対策は必須です。今回は、店舗における効果的なネズミ対策と予防策について詳しく解説します。
ネズミ被害の予防
ネズミの侵入経路を特定し防ぐ
ネズミはわずか1.5cm程度の隙間があれば侵入できます。主な侵入経路には以下が考えられます。
- 床下の排水・トイレの配管
- 壊れた外壁
- 扉の隙間
- 換気扇
- エアコン導入部
- 通風口

対策
隙間をパテや金網で塞ぐ
ドアには隙間テープを貼る
排水口にはメッシュカバーを設置
穴や隙間をうめるなら防そパテ!
ネズミの侵入口となる穴や隙間をふさぎ、家屋への侵入・巣作りを未然に防ぐ、防そ専用パテです。

トウガラシ成分入り
ネズミの嫌うトウガラシの成分(カプサイシン)をパテに練りこんでおり、ネズミを寄せ付けない忌避の効果があります。
手袋付き
手袋がパッケージに付属されており、施工の際に手が汚れません。
店内の清掃を徹底する
ネズミは食べ物の匂いに敏感で、食べかすやゴミがあると、店舗内に引き寄せられます。
ネズミのエサになりそうなものは密閉容器で保管するなどして対策しましょう。
対策
営業終了後の徹底した清掃
ゴミ箱は蓋付きのものを使用
食品の保管は密閉容器を利用
食品は棚の上段に保管し、床に直置きしない
食品の配送後はすぐに整理整頓
すでにネズミの被害がある場合
粘着シート、忌避剤、殺そ剤などのアイテムを使用し退治しましょう。これらのアイテムはホームセンターの園芸コーナーやドラッグストアにて購入できます。
粘着シートで捕まえる
ネズミ対策の定番アイテムといえば「粘着シート」です。プロの駆除業者の方も基本的には、粘着シートを大量に敷き詰め、ネズミを一挙に捕獲されます。
ポイント
✔ラットサイン(ネズミの足跡、糞など)を中心に設置
ネズミの通り道や被害場所をよく観察し、狙いを定めて設置しましょう。
✔設置の際は、新聞紙を下に敷く
新聞紙を粘着シートの下に敷くことで、ネズミの手足についた汚れなどを落とすことができます。
✔できるだけ多くの枚数を設置
目安として1箇所に5枚以上の設置を推奨しています。
忌避剤(きひざい)で寄せ付けない
忌避剤はネズミの嫌がるニオイで寄せ付けなくさせるアイテムです。様々なタイプのアイテムがあるので、使用場所や目的に応じて選択しましょう。
スプレータイプ

即効性抜群
手の届かない場所にオススメ
使用場所:天井裏、床下、壁と壁の間など
ゲルタイプ

持続性に優れ効果長持ち
退治したあとの定着予防にも
使用場所:厨房、押入、物置、天井裏などの密閉空間
固形タイプ

屋外にも使用可能
複数箇所でのピンポイント対策に
使用場所:厨房、押入れ、屋外の侵入口となりうる付近 など
殺そ剤で徹底駆除
ネズミを薬剤により徹底的に駆除したい場合は、殺そ剤の使用をおすすめします。殺そ剤は毒エサをネズミに食べさせることにより、効果を発揮します。
ポイント
殺そ剤を設置したら、2~3日は様子を動かさずに様子を見てください。設置場所を毎日チェックし、毒エサの袋が破れている、もしくはなくなっている場合は補充してください。ネズミが退治できるまで、これらの作業を繰り返し行ってください。
害虫駆除業者など専門業者への依頼
ネズミ被害が深刻な場合や、自力での対策が難しい場合は、専門業者に相談することをおすすめいたします。
店舗におけるネズミ対策は、「侵入を防ぐ」「エサや巣の材料になるものを与えない」「見つけたら即対処」の3本柱が基本です。日常的な清掃と管理を徹底し、必要に応じて専門業者に依頼することで、ネズミ被害を未然に防ぐことができます。ネズミは一度繁殖すると被害が拡大するため、早めの対策が肝心です。顧客の信頼を守るためにも、徹底したネズミ対策を行いましょう。